2005年08月21日

大陸の夕焼け(2005.08.17 VOL012号)

これから書くことは、
 私がイラクで体験した実話です。

皆様は、夕焼けをしみじみと
 見たことがありますか?
また、夕焼けを見て人間はなんて
 小さな生き物だと感じたことがありますか?

私が赴任した1985年
 イラク、バクダッド市内から20Kmも離れると
  そこは、一本道の荒野だった。
   車から見える風景は、西部劇の舞台のように
    荒地で、遠くには地平線が見えた。

その地平線を見ていると
 地球が丸いのが見えるほど
  建造物や山も丘もないところだ!!

と、言うことは、
 この場所で車が故障したら
  見渡す限り何もないということ。
   水もガソリンもない場所だ!

日本にいる限りこのような
 状況になることはまずないと思います。
  でも、現実にあるのです。
皆様は、このような場所に
 行ったことがありますか?

ある日のことです。
 みんなで荒野を走行している時、
  突然、車の前でバッ〜〜〜〜〜ンと
  いう大きな音がした。

みんなは、路上に落ちている石が
 車の下にでも当たったかと思っておりました。
  が、それは、違ったのです。  

その大きな音がしてから数分後に
 運転手が叫んだ!!

温度計の温度がどんどん上っている。
 何でだ??
  車を止めて路肩に停止した。

ボンネットを開けると
 エンジンを冷やすファンがない
  それどころが折れてなくなっているのだ。
   ファンベルトが切れて、エンジンの近くにあった。
     
これでは、オーバーヒートして
 エンジンは止ってしまい
  走行は不可能だ!!

同乗者は、重い空気に包まれた。
 そんな状況の中、地平線に日が沈むのを見ていた。

地平線が夕焼けで赤く染まり、
 上空に行くに従って空は薄い青から
  濃紺の色にと変わっていく。

そんな状況で、私たちは小さな存在と感じた。
 太陽の日の明かりがなくなると
  それは、暗黒の世界だ。
   私たちは、どうすることも出来ずに
    助けを待っていた。

今の時代なら携帯電話で助けを呼ぶとか
 出来たかもしれないが・・・
  多分、現代でもあの地域は、電波が届かない場所と思うが・・・

神は私たちを見捨ててはいなかった。
 その日は、たまたま2台で走行していた。
  もう一台の車は、異常を感じて戻って来たのだ。

私たちは、助かった!!
 もう一台の車とロープで繋いで
  何とかバクダット市内へ戻った。

家に到着すると
 日本では体験できない自然の厳しさを感じた。
  
あの地平線に落ちる夕焼けは、
 太古の人も同じ気持ちで見ていたんだろうな。
  でも、太古の人は、それがあたり前だったのだろう。

しかし、現代の私は、
 人間が小さく感じたのは
    文明のせいだろうか?

そんな出来事の後、
 仕事をして家に戻り、
  外は夕焼け空の時間に
   夕食をしていると「文明はありがたい」と
    感じるようになったのは、私だけでしょうか?

今日の一言!
 知らない土地では、最低限の水は必ず持参する!
  自分の身は、自分で守る。

次回のタイトルは、「シルクロードの宿場町、バクダッド」
posted by デブおやじ at 22:34| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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