発祥の地、アダムとイブの木など遺跡の宝庫である。
私自身あまり遺跡に興味がなかった。
しかし、1985年ごろのイラクでは休日に
娯楽となるとホテルのコートでテニスするなど
大した娯楽もなく観光で遺跡に行くぐらいだった。
イラク、バクダッドの暑い夏が終わる11月中旬ごろ
私たちはバクダッドから北に200Kmぐらいの
ところにある「ハトラの遺跡」に行くことになった。
イラク人の友人がマイクロバスを借りてきた。
いよいよ、出発。!!
朝早く、11月中旬にもなると少し肌寒い。
日本人、イラク人合わせて15人でいざ出発。
バクダッド市内を抜けて、
北へ向かう国道を走ること1時間ぐらい経った時
進行方向右側に一際目立つ塔が見えてきた。
そう、これはバビルの塔??
スパイナルミラレットと呼んでいたような気がする。
この塔、別名「ウンコ」とも言われていた。
それは、トグロを巻いているように見える塔だからだ。
よーーく、見ていると塔の周りに
らせん状の階段が見える。
その階段を観光客が登っているのが見えた。
でも、階段は外側に手すりもなく、
上に登るほど恐ろしい!!(本当に怖そうだった)
走行中の車の中から見ていたので間もなく見えなくなった。
そして、何もない荒地の一本道となった。
遠くの方に町が見えて来たと思ったら
国道沿いに数件の家があって
再び何もない荒地の一本道となった。
何回か何もない荒地の一本道と小さい町が繰り返した後、
なだらかな丘のような風景になって来た。
何とも幻想的な風景だ!!
その丘の至るところからもやが昇っていた。
それは温度が急上昇する影響なのか?
よく判らないが不思議な風景だった記憶がある。
その不思議な丘を過ぎると
ギリシャの映像でよく見るような石柱が
建っているのが見えてきた。
いよいよ「ハトラの遺跡」に到着だ。
石柱は神殿部分の場所で
石柱が神殿の大きさをハッキリと描いている。
しかし、至るところに倒れた石柱が散乱している。
石柱には古代文字で何か書かれてあった。
でも神殿部分だけ?とよく見ると
神殿部分がほぼ地面の位置で
その地面の位置より下にハトラの町があるのだ。
神殿の周りの小さい丘?
と言うよりコブが丘のように沢山あるように見えて。
そのコブの下に家が一軒づつあるのだ。
その丘を一部掘り下げていた断面を見ると
レンガで積み重ねた壁や通路が見えていた。
そして、その神殿から見渡す限りそのコブの丘、
家の遺跡が見えていた。
今は何もない静かな地だが
遥か昔は大都市だったのだ!!
しかし、何故滅びたのか?
私がタイムマシンでこのハトラが栄えた時代に
行けたら都市の大きさに感動したに違いない。
今は静かな場所だが目を瞑っていると
遥か昔の人々の脈動が感じる場所だった。
それにしても「ハトラの遺跡」はすごい!!

